いつもブログをお読み頂きありがとうございます。
さて、この度、「日経HR」さまより、書籍を出版させていただくことになりました。
タイトルは、「明日の会議ですぐ効く 伝わる数字の使い方」という書籍です。昨年2018年に1冊目である「データセンスの磨き方」(ベレ出版)という書籍を出版させて頂きまして、多くの方にお読み頂き反響がありました。
そして、高めたデータセンスを「どう具体的に活かしていくのか。」というご意見もいただきまして、「日常のシーンやビジネスシーンで具体的に数学的思考法を用いて、数字で社会を分析する方法が学べる」書籍を書かせていただくことになり、出版にいたりました。伝わる数字の扱い方だけでなく、どう数学的思考を用いて合理的判断軸をつくっていくのか、様々なシチュエーションに合わせた考え方がたくさん詰め込まれています。
ページ数は160ページとコンパクトに抑え、価格は1296円(税込)と財布にやさしい金額に抑えることができました。気軽に購入いただくことができます。
いくつのの文章を本書から引用します。
数字力を高める最初の一歩に
私が大人のための数学教室を始めて9年が経ちました。
「大人が数学を学ぶことなんてあるの?」とも言われましたが、多くの社会人から申し込みがあり、月間400名以上が通うまでになりました。教えているなかで、数学ではない、数字を学びたい人の多さに驚いています。
数字が得意な人と苦手な人の間には、大きな溝があります。得意な人は小数や割合を使いこなし、柔軟な発想や素早い計算で結論を出します。一方で苦手な人は、例えばなぜ割り算をすると結論が出るのかよくわからないか、わかった気になってもすぐに忘れてしまいます。だからこそ、数字の苦手な人は、根本的な原因を取り除く必要があります。まずは数字や計算の仕組みといった基礎を身につけるべきです。そのエッセンスを本書に多く盛り込みました。
最近、データ改ざんに関するニュースが世間を騒がせました。数学や統計学は、正しいデータを使えば問題ありませんが、データそのものが変えられていると、結果だけを見ても正しいのかどうかわかりません。ただ、いつも1000万円売り上げていたものが100万円であれば「おかしい」と気づくように、日頃から数字を意識していれば大きな間違いは防げます。
数字を学ぶことで真実に近づく
誰かの発信する情報は、すべて「思い」と共に発信されます。個人でも企業でも、SNS等の発達で、たった一人の想いが何倍にもなって伝わる世の中になったと感じています。
一方で、一種の危機感も同時に抱いています。事実ではなく、意見や想いばかりが増幅され、様々な解釈をされてしまってはいないだろうか、と。我々は、事実をもっと”量”でとらえることが必要です。
困っているのは、10人なのか、1000人なのか、それとも10万人なのか。その人たちに対してどのような解決策を提案し、どのようなサービスを保証するのか。その結果、何がどのくらい解決されるのか、ということを、数字をもとに考えなければなりません。
「数字で物事を考える」とは、合理主義のように、まるでお金ですべてを判断するかのように思われがちですが、大きく違います。数字で物事を考えるから安心できるのです。あなたの判断軸に「数字」をプラスするのです。数字を前提としたうえで、何を選択するかは自由に決めることができます。たとえその解がマイナスになっても大丈夫。そのマイナスを取り戻すように計画を立てればいいだけです。数字で考えるからより自由になれる。この書籍が、その翼が生えるきっかけになってほしいと願っています。
(本書より一部引用)
「伝わる数字の使い方」 目次
第1章 【素材を吟味 】
――数と仲良くなる
●大きな数を素早く読む方法
●お釣りを一瞬で計算する方法
●2桁×1桁の掛け算
●電卓の使い方
●“ざっくり把握”の重要性 など
第2章 【素材の調理方法を学ぶ】
――会話での数字の扱い方をマスターしよう
●要注意! 売り上げ増の説明方法
●「%」で表された数字の比較
●大きく感じる数字の実態をつかむ
●「経験」が未来を創る など
第3章 【日々の調理がセンスを磨く】
――ニュースを読み解きデータセンスを磨く
●ウォルマートの56兆円ってどのくらい?
●どのくらいの人が利用しているの?
●新聞でよく見るグラフ表現 など
第4章 【より美味しく見せるための仕上げ】
――グラフ化の基礎
●データの整理
●棒グラフを作ってみる
●増加・減少の仕方に注目してみよう
●グラフを作るときのチェックポイントリスト など
第5章 【さまざまな料理でより美味しくなるストーリー】
――ビジネスシーンで必要な数字の考え方を学ぶ
●アンケートの基本
●数字の見せ方でインパクトが変わる!
●出来事を「分布」で捉える
●勝つためにライバルを減らす「掛け算戦略」 など
おわりに
ぜひご興味あれば、書店やamazon等にてご購入ください。
「明日の会議ですぐ効く 伝わる数字の使い方」