毎週1本は、「人口」に関する様々なニュースが出ており、日本社会の中で非常に注目されている動向の一つです。
特にその中でよく出てくるワード。
それは、「少子高齢化」。よく耳にしますね。
しかし、どのくらい少子化が進み、高齢化社会になっているのかを実感する術はなかなかありません。
そんなときこそ、数字力の活用が必要です。「割り算」を使ってみましょう。
今の人口1億2千万人(正確には、1億2600万人程度)を平均寿命80歳(正確には、男性81歳、女性87歳)で割り算するのです。
すると、1歳当たりの人口が算出でき、なんと「150万人」です。
そう、あなたと同じ同級生は150万人いるのです。意外と多い?ように感じませんか?
こういった150万人という数を覚えておくだけで、いろんなニュースを解釈できるようになるはずです。
例えば、2017年には生まれてくる赤ちゃんの数が94万人というのがニュースになりました。1歳あたりの平均人数よりも56万人も少ない数です。
平均寿命が伸びなかったり、外国人の受け入れなど考慮しなければ、確実に人口が減る様子がよくわかると思います。ちなみに、今の65歳~74歳の方の人口は1767万人であり、10で割って1歳あたりの人口を求めると177万人程度です。なんと0歳児の人口と比べ、80万人もの差があることがわかります。
1年経てば、極端な話、約80万人も人口が減る計算です。(現実にはそれほど減っておらず、26万人程度です)
寿命が伸び、高齢化社会だからこそ、あまり人口が減らずに済んでいるのかな?or外国人の受け入れはどのくらい進んでいるのかな?・・・と発展的に考えていけば、さらにいろんな考察をしていくことができるでしょう。
もちろん、理論値ですので、厳密な値ではありませんが、1歳あたり「150万人」。この人数だけ覚えておけば日頃から見るニュースに彩りが生まれてくるはず。
ぜひ実践していきましょう。
<参考URLより引用>
・赤ちゃん最少の94万人、人口減加速 : 2017年の人口動態統計
・総人口1億2644万3000人、減少率0.21% 18年10月時点 総務省発表(日経電子版)
■本日の計算式
1億2千万(人)÷80(歳)
1.まずは頭の数を1にして桁だけ計算します。
・1億÷10=1000万
2.残った頭の数を計算します。
・1.2÷8=0.15(15%)
3.掛け合わせます。
1000万の15%⇒150万人
と算出できます。
※もちろん、やり方はこれだけでなく、まずは1億2千万を8で割って、1500万人と算出してから10で割って150万人としてもOKです。