さて、こんなニュースがありました。
「ニコニコ超会議2019の来場者16.8万人」というニュースです。
<参考URLより引用>
さて、「すごい人ですね!」と言いたいところですが、
16.8万人のすごさが伝わらない人も多いんじゃないかと思います。
いや、数字的には、「16.8万人」はわかるとは思います。
10万人よりも多くて、20万人より少ない、とか100万人よりは少ないとか、そういう話ではなく、それが“どのくらいすごい”のかがわからないのです。
ちなみに、ニコニコ超会議は、2012年に初開催し、今回で7回目だったそうで、今までの開催で最高人数だったそうです。(私も今年は行かなかったものの、何度か行ったことがあり、様々なユニークな企画が開催されている盛況なイベントでした。)
今回も幕張メッセの国際展示場1~11ホールとイベントホールを貸し切りで開催されたようで、行ったことある方はおわかりかと思いますが、すごい広さの場所です。
■16.8万人のすごさをディズニーランドと比べる
「16.8万人」という来場者数はどのような集計方法かは公開されていないようですが、イベント自体は2日間開催されていたようですから、1日あたり8.4万人程度の人数が参加していた、と考えることができます。
そして、その大きさを実感するのに、何かと比べたいわけなのですが、皆がよくいくイベント?で考えると・・・
「ディズニーランド」はどうでしょう?
行ったことある人はきっと多いはず。
実は、土日の混んでる時だと約6万人以上の来場者になるそうです。
つまり、「 8.4万人 > 6万人 」ですので、なんと休日のディズニーを超えるくらい人が来ていた!!
と考えることができます。
■一歩先の数字力へ
さらに、“密集度合い”を考えていきましょう。
ここで考えてみるのは、「どのくらいの面積に、どのくらいの人が集まったのか」という視点です。
たくさん人がいたとしても、それが広い空間であればあるほど、どんどん間のスペースが空いていき、あまり人が多いという実感が持てないはず。
だから、「面積に対しての人数」、あるいは、「人数に対しての面積」という視点で考えてみましょう。
実は、今回の「ニコニコ超会議」の幕張メッセのスペース(展示場1~11ホールとイベントスペースの合計面積で算出)は、合計でおよそ8.8万平方メートルです。
これを来場者数で割ってみます。すると、一人あたりの面積が算出されます。
8.8万(平方メートル) ÷ 8.4万(人)=約1.05(平方メートル/人)
と、なり一人に対して、大体縦1メートル×横1メートルのスペースしかないということで、
手を広げてみるとわかると思いますが、決して広いスペースとは言えない大きさです。
それに比べてディズニーランドの面積は、なんと約47万平方メートルで、今回のニコニコ超会議のスペースの5倍以上もあります!
そして、土日の入場者である6万人で割ってみると・・・
47万(平方メートル) ÷ 6万(人) =約7.8(平方メートル/人)
ということで、一人あたりのスペースが8㎡近くあります。
これを今回のニコニコ超会議の一人あたりのスペースと比べてみると、
なんと7倍以上!!です。
つまり、
「ディズニーより7倍混んでる! ⇒ ニコニコ超会議は超盛況だった!」
という式が成り立つわけです。
パッと聞いてもわからない、16.8万人。
こんな風に数字を割ってみて活用すれば全く新しい視点で「16.8万人」を見れるのではないでしょうか。
数字力で世界がわかる。
だから、日常に、数字力を。
ぜひあなたの日常でも、数字を比べて、割り算して、とらえてみてください。
※もちろん、アトラクションのスペース分が考慮されていなかったり、イベントの実施時間、滞在時間等考慮していませんのであくまで概算です。しかし、この概算が大きな視点をもたらすことは言うまでもありません。
(文/堀口)