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2019/09/13

台風から学ぶ数字の論理

9日に、関東直撃した台風15号。首都圏から千葉を中心に大きな被害が出ており、いまだに復旧できない地域も出ています。

それもそのはず。瞬間最大風速が千葉県中央区で57.5メートルを記録された、としています。
風速30m/sを超えると、トラックが横転し、風速40m/sを超えると、倒壊する住宅が出てきます。

そして、この台風は大きく我々の「通勤」まで被害を及ぼしました。

なんと運休した電車(在来線)は、3837本としており、約277万7000人に影響した、ということです。すごい被害です。

「4000本に近い運休が発生し、300万人近くに影響する」

実はこれだけの情報から、1本あたり何人近く影響するのかが算出できます。

簡単です。

300万(人) ÷ 4000(本)ですから、1本あたり750人です。つまり、電車一本あたり750人ということですね。大きな数の割り算を用いることで、我々の乗っている電車は「1本あたりおよそ750人」であることがすぐに算出できますね。(※)

 

■一歩先の数字力

例えば「山手線」では、E231系(E235系も)の車両が用いられているようで、1車両あたり156名~162名(中間車両)が定員とされており、100%の乗車率のとき、約160名が1両にいることになります。(もちろん、通勤ラッシュで混雑が200%も超えるタイミングもありますが)尚、山手線は11両編成で構成されているので、およそ1700名程度が一度に乗車することができます。

一度に1700人も運べるとは驚きですね。逆に、電車の遅延行為をする人もごくたまにいらっしゃいますが、なんと1700人に迷惑をかけてしまう・・・ということもよくわかりますね。

2分に1本運行している時間帯もあると考えると、1時間あたり30本もの電車が通過すると考えれば、なんと1時間で1700人×20本で、3万4000人(しかも乗車率が150%にもなれば、なんと5万人)もの人が利用するので、電車が1時間も停止するとなると、最大5万人程度に影響が出てしまいます。5万人は東京ドームがいっぱいになる人数です。

こうした災害になると、こういった電車が動かなくなり不便さを感じますが、何よりも、ほぼ99%、毎日安全に正確に運行してくれる電車や交通機関に本当に感謝したいですね。我々の生活のインフラを支えてくださっています。特に東京は電車が無くなればそれだけで致命的に。山手線が1時間止まるだけで5万人ですから、総武線、京浜東北線、メトロ、東急東横、田園都市線・・・様々な路線の電車が一度に止まるとなれば、簡単に数倍、数十倍にこの数が膨れ上がることは容易に想像できますね。

こうして台風や雪の影響で電車が動かなくなる日は都内ではここ数年、年にほぼ数日は確実にあることから、ぜひその対策を普段から考えておきたいものですね。

※正確には1本あたり750人に影響を及ぼす運休の仕方をしたのであって、750人が常に乗っているということではありません。

  
 

■参考URL

台風15号の首都圏直撃で277万人に影響 JR東は在来線3800本運休(exciteニュース)

 
 

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